もののけ姫の舞台になったとも言われている
島根県東部地方は、
古来より鉄の産地として知られています。
江戸時代にルーツをもち
10代にわたり続く鍛冶工房で、
このフライパンは生まれました。
プレス成形による大量生産が可能になった
現代において、 鉄を火で熱し、
一点一点金鎚で打ち鍛え自在に造形する
昔ながらの鍛造技法は
今では大変珍しくなりました。
時間も手間も要しますが、
出来上がったこの作品は、まるで
月のクレーターのような風合いを醸します。
この表情こそが鉄を打ち鍛えた証なのです。
クレーターが物語る、
工芸品としての品格
出来上がった作品はひとつひとつ異なる独特の表情が生まれ、
本来は冷たいはずの鉄から、何とも言えないぬくもりと個性を
感じることができます。
フライパンの、まるで月面のようなその風合いは、
あふれる工業製品が多数を占める業界の中で量産品とは
一線を画し、まさに工芸品としての品格を宿しています。
皮膜を打ち飛ばし、
より鍛えられた鉄へ
熱しては叩くことで酸化皮膜を繰り返し取り除き、鉄自体に粘りと強度を与えていきます。命を吹き込むこの作業により、フライパン面の熱伝導率に幅が生まれるとともに、月面のような表情が生み出されます。
幾度となく繰り返される
鉄を打ち鍛える作業(鍛造)
現代のフライパンの多くがプレスで作成されています。
私たちは代々受け継ぐ伝統的な手法を用い、手間暇をかけながら、
工業製品にからは感じることのできない、味わいやぬくもりを
何よりも大切にしています。
鍛えることで
生まれる凹凸が
味覚のグラデーションを
生み出す
テフロン素材と異なり、手打ちの鉄のフライパンは食材の味の幅を広げます。 表面が均一化されないことにより、逆に焦げ味など食材の焼き面に味のグラデーションが生まれます。
アウトドアに最適
肉に似合うフォルム
鉄はその熱伝導の良さから食材を置いても温度が下がりにくく、
またムラなく均一に火が通るため、厚いステーキ肉なども
うま味を逃がさず表面はこんがりと、
中はふっくらジューシーに焼き上げることができます。
調理後は
そのままお皿として、
熱々のまま食卓へ
一般のフライパンに比べて蓄熱性も高いのが特徴
食材の保温性にもすぐれているため、そのままテーブルにならべれば、
料理がすぐに冷めてしまうこともありません。
サイズ感もよく、見た目にも美味しいフライパンです。